2025年5月18日、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手（23）が右肩インピンジメント症候群により15日間の負傷者リスト（IL）入りしたことが、ファンと野球界に衝撃を与えている。5月13日のアスレチックス戦を前に発表されたこのニュースは、佐々木のメジャー移籍後初の負傷離脱となり、XContribute to this articleX上ではドジャースファンの怒りが爆発。「また故障か！」「日本に帰せ！」と厳しい声が飛び交う一方、有名解説者からは彼の将来を危惧する意見が相次いでいる。さらに、日本への帰国説が浮上する背景には、佐々木の起用法やチームとの関係にまつわる深刻な問題が潜んでいる。

佐々木は、千葉ロッテマリーンズ時代に「令和の怪物」として知られ、2022年にはNPB史上最年少で完全試合を達成。2025年にドジャースへ移籍し、期待された新人王候補だったが、シーズン序盤から苦戦が続いた。8試合に登板し、1勝1敗、防御率4.72という成績に加え、5月9日のダイヤモンドバックス戦では、プロ初の中5日登板で4回1/3を5失点、2本塁打を浴び、球速が平均141km/hに低下。日刊スポーツによると、この試合後から右肩に痛みを感じていたことが判明し、予定されていたブルペン登板も回避。ドジャースは佐々木をILに入れ、JP・フェイエレイセン投手を昇格させた。

現地ファンの不満は、佐々木の起用法に集中している。Xの投稿では、@caz_watanabeが「ローテを回せるわけないと最初から分かっていた」と批判し、@kei_channel_55も「日本でも1年フル稼働したことがないのに」と指摘。ドジャースの投手陣は、タイラー・グラスノーやブレイク・スネルらの故障で中5日ローテーションに変更され、佐々木に過度な負担がかかった。ココカラネクストは、佐々木がロッテ時代に中6日以上で登板していた点を挙げ、中5日の危険性を警告していた。ファンからは「なぜマイナーで調整させなかったのか」との声が上がり、Dodgers Wayは「ファンが最も恐れていた最悪の事態が現実になった」と報じた。

さらに、佐々木が右肩の痛みを隠していた疑惑が物議を醸している。フルカウントによると、デーブ・ロバーツ監督は佐々木が痛みを率直に報告しなかったと苦言を呈し、「学んでほしい」とコメント。一部メディアは、佐々木がマイナー降格を恐れ、痛みを我慢して登板を志願したと推測。日刊ゲンダイは、投手コーチとの関係も「微妙」と伝え、チーム内の信頼問題が浮上している。Xの@keiya187は、佐々木のロッテ時代からの古傷が完治していない可能性を指摘し、「焦って移籍した背景が透けて見える」と分析。

日本への帰国説は、こうした状況が背景にある。Jprimeは、佐々木の右肩痛がロッテ時代からの持病である可能性を報じ、ドジャースが契約前にそのリスクを認識していたとされる。Xでは、@jack_0712が「このまま戦力外、日本でも行き場がなく、犯罪に走るなんてないよな」と過激な予測を投稿し、@kekakaka624516も「マイナーで我慢できるメンタルがない」と辛辣。現地では、佐々木の不調を「期待外れ」とする声が強く、ヤフーニュースは米メディアが彼を「最も失望させた選手の10人」に選出したと伝えた。これに対し、ドジャース編成本部長のアンドリュー・フリードマン氏は「重症ではない」と強調したが、復帰時期は未定で、手術の可能性も否定されていない。

解説者の声も厳しい。NHKBSで解説した武田一浩氏は「中5日で投げさせられない。心と体のリフレッシュが必要」と述べ、故障リスクを警告。デイリースポーツは、オリックスの名将がインピンジメント症候群について「投球動作で発症しやすい」と解説し、一般に馴染みが薄い疾患だと説明。佐々木自身は14日、時事通信の取材で「悔しい。チームに迷惑をかけた」と語ったが、投球再開の目途は立っていない。

佐々木のIL入りは、ドジャースの投手陣の危機と彼自身のキャリアの岐路を浮き彫りにした。ファンや解説者の怒りと警戒は、佐々木がこの試練を乗り越えられるかどうかに向けられている。日本への帰国が現実となるのか、それともメジャーの舞台で再起するのか、彼の次の動きに世界が注目している。