ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30)が、2025年5月15日(日本時間16日)、アメリカに到着し、ホワイトハウスでトランプ大統領(78)と会談した。この訪問は、ドジャースが昨季のワールドシリーズ制覇を祝う表敬訪問の一環として行われ、大谷を含む選手団がトランプ氏から祝福を受けた。読売新聞によると、トランプ氏は大谷を「まるで映画スター」と称賛し、特に大谷の野球スタイルについて「私も若い頃は野球をやったが、君のスタイルは本当に楽しい」と語った。この発言は、大谷のダイナミックなプレーが全米に与える影響を象徴しており、会談はSNSで大きな話題となった。

大谷は4月7日にホワイトハウスを初めて訪問し、その際もトランプ氏と握手を交わした。日刊スポーツによると、今回の再訪で大谷は「思ったより背が高かった」とトランプ氏の印象を笑顔で語り、「アメリカでプレーできることに感謝し、またこの場に戻れるよう1勝を積み重ねたい」とコメントした。 トランプ氏は、大谷が昨季達成した史上初の「50本塁打・50盗塁」を称え、「149年の大リーグ史で誰も成し遂げていない偉業」と絶賛。さらに、執務室で大谷に記念コインを贈り、「素晴らしいアスリートであり、素晴らしい人物」と称した。 この親密なやり取りは、X上で「#OhtaniMeetsTrump」としてトレンド入りし、ファンからは「大谷が世界の頂点に立った瞬間」との声が上がった。

会談は、ドジャースのワールドシリーズ優勝を祝うセレモニーとして行われたが、トランプ氏の軽妙なトークが注目を集めた。朝日新聞によると、トランプ氏は大谷のプレーについて「ホームランも盗塁も、全部やってのける。まるで私のようなエネルギッシュさだ」とジョークを交えて称賛し、会場を沸かせた。 大谷は濃紺のスーツにネクタイ姿で登場し、終始笑顔で応じた。デーブ・ロバーツ監督も「翔平はどんどん良くなっている」とトランプ氏に伝え、トランプ氏は「それは他のチームにとって恐ろしいことだ」と笑いながら返した。 また、選手団はトランプ氏に背番号47のドジャースユニフォームを贈呈し、トランプ氏は「これを着てゴルフに行こうかな」と冗談を飛ばした。

大谷のアメリカでの人気は、今回の訪問でさらに高まった。5月15日のアスレチックス戦では、自身のボブルヘッド配布日に14号3ランと15号2ランを放ち、1試合2本塁打で19-2の圧勝に貢献。この活躍は、ホワイトハウス訪問直後の「御礼弾」とも呼ばれ、米メディアは「大谷は政治の舞台でも野球場でもスター」と報じた。 フルカウントによると、大谷の今季成績は打率.310、15本塁打、OPS1.055と好調で、トランプ氏との会談が彼のモチベーションをさらに高めた可能性がある。ファンからは「大統領との会談後すぐにホームラン。翔平は別次元」との声がXで飛び交った。
一方、トランプ氏との会談には政治的な議論もついて回った。Yahoo!ニュースによると、一部の反トランプ派は「スポーツと政治は分離すべき」とドジャースの訪問を批判したが、大谷は「外国人としてアメリカでプレーできることに感謝している」と中立的な立場を強調した。 彼のこの姿勢は、米ファンから「日本のマナー」と称賛され、Xでは「大谷の謙虚さがアメリカを変える」との投稿が拡散された。
大谷の訪問は、単なるセレモニーを超えた意義を持つ。日本人選手として、松坂大輔や上原浩治以来のホワイトハウス訪問を果たした大谷は、野球を通じた日米の架け橋となっている。トランプ氏との会談後、大谷は「この経験を胸に、チームのために全力を尽くす」と決意を新たにした。ドジャースは現在ナ・リーグ首位を走り、大谷のバットは連勝の鍵を握る。次のホワイトハウス訪問はいつになるのか、ファンはすでに期待を寄せている。大谷の「野球スタイル」は、トランプ氏だけでなく、全世界を魅了し続けている。